【第21回】浴室リフォームのすすめ~浴室選びの基本~ | 夫婦でお金の勉強始めました

【第21回】浴室リフォームのすすめ~浴室選びの基本~

スポンサーリンク
家の話

こんにちは、ネムです。

寒い日が続くと、お風呂でゆっくり温まりたいな~と思いませんか。

通常はシャワーだけで済ますことの多い我が家ですが、冬の寒い日には浴槽のお湯に浸かって

のんびり温まるのが私のちょっとした幸せです。ぼーっとお湯に浸かるのって、温まるだけでなく

何だかリラックス出来て癒されますよね。

毎年肌寒くなってくると、浴室のリフォームを検討される方が増えてきます。

現在お使いの浴室だと寒かったり、お掃除が大変だったり、もっとゆったりくつろげる浴槽にしたい

など、寒くなってくると浴室をより快適にしたいと思う方が増えてくるようです。

今日は、リフォームを検討している方にぜひ知っておいて頂きたい項目をまとめましたので、

参考にしていただけると嬉しいです。

在来工法とシステムバスの違い

そもそも浴室には、在来工法とシステムバスとがあります。現在お使いの浴室はどちらになりますか?

在来工法

以前は床や壁をタイルで貼った在来工法と呼ばれる浴室が主流でした。(今後は分かりやすく

タイル貼りと表記します。) 職人さんが現場で1枚1枚タイルを貼って完成させます。そのため

浴室のサイズや形状を自由に出来る 自由なデザインを選択出来る という自由度の高さが

メリットでした。ただ反対にデメリットとして

▲年数が経つと目地の劣化、タイルのひび割れにより水漏れの可能性がある

▲汚れやすい目地が多い ▲断熱性に欠けるため寒い  という点が挙げられます。

システムバス

工場でパーツごとに製造された天井・壁・浴槽・床などを、現場で組み立てて設置する浴室を

システムバスと言います。家という箱の中に、システムバスという小さな箱を納めるような

イメージです。そのためタイル貼りの浴室と比べると

家と浴室との間に空気の層が出来る+保温材が付くので保温性に優れている 

工期が短い 目地が少なくお手入れが楽 防水性が高く漏水のリスクを軽減できる

といったメリットがあります。反対に

▲メーカーで規格されたもの以外は対応が難しいため、サイズや形状、デザインに制限がある

というデメリットがあります。

現在タイル貼りの浴室をお使いの方は、システムバスにリフォームするだけでも寒さやお掃除の

大変さがかなり改善されるはずです。また築年数が経っているお宅の場合、先ほどタイル貼りの

デメリットとして挙げた通り、劣化した目地やひび割れたタイルから水が漏れ、お家自体を傷めて

いる可能性が高いです。タイルを剥がさないとなかなかその補修は出来ませんので、タイル貼り

からのリフォームというのは、お家自体のメンテナンスも兼ねていると言えます。

タイル自体剥がすのが大変ですし、上記の通りお家のメンテナンスが必要になる場合が多いため、

既存システムバスからのリフォームより、既存タイル貼りからのリフォームの方が工事費用も工期

もプラスになるということを想定しておいて頂くと良いと思います

浴室選びの重要ポイント

皆さんは浴室選びの際、何を重視されますか? 人によって様々な理想があると思いますが、

やはりほとんどの方が保温性、清掃性を重視されます。

やはりお風呂は温かく快適に入りたいですし、水周りはどうしても汚れますから、なるべくお手入れ

が楽な方が良いに決まってますよね。

保温性

現在タイル貼りの浴室の場合、タイルがお家に直接貼りついていますので、保温材というものは

基本的に入っていません。そのため外からの冷気が入ってきますし、せっかくのお湯の熱も

すぐに外へ逃げてしまいます。なのでタイル貼りの浴室は非常に寒いのです。

私の実家もタイル貼りの浴室だったので、冬は本当に寒かったのを覚えています、、。

ただ既存がシステムバスであっても寒い、また浴槽のお湯が冷めやすいという方も少なくありません。

やはり現在と比べると、保温材が付いていたとしても保温材自体が薄いのだと思われます。

それでは今時の浴室はどれも保温性ばっちりなのでしょうか? それがそうとは言い切れません。

保温材はオプションという場合もあります。床、壁、天井、浴槽、風呂フタとしっかり

浴室全体に保温材が付いているか確認しましょう。

保温材には種類があることをご存知ですか?発泡スチロールは普段よく耳にしますよね。

発砲ウレタンというのがより保温効果が高く、長持ちする保温材になります。どういった保温材を

使用しているかもチェックしたいところです。

「新しくすればどれも同じ」ではないのです。ご自身でしっかり保温材を確認し、温まりやすく、

冷めにくい快適な浴室を選びましょう!

ちなみにリフォームの際に多くの方が検討する浴室暖房乾燥機については、また次の記事で

お話ししたいと思います。

清掃性・耐久性

新しい浴室にリフォームすれば、新品のうちはキレイなのが当たり前ですよね。

ただ浴室とは、ご家族皆さんが毎日一日の汚れを洗い流す場所ですから、どうしても皮脂汚れや

石鹸カスなどで汚れてしまいますし、カビも生えやすいです。

しかも使用してから年数が経ち、経年劣化やお掃除で擦った細かいキズが増えてくると、

そこに汚れやカビの根が生えます。その汚れを落とそうと擦り、また細かいキズに。

するとそこにまた汚れやカビの根が、、。

そういった悪循環に陥ると、お掃除をしても汚れが落ちないということになるのです。

浴槽がお湯をはるラインに沿って黒ずみ、なかなか汚れが落ちず、触るとザラザラしている

というケース、お話伺うとけっこう多いです。これも経年劣化や細かいキズでざらつき、そこに

汚れが入り込んでしまっている例ですね。

そういう我が家の浴室も、賃貸でまだそこまで年数が経っている訳ではないのですが、床の汚れが

ひどいです。特に普段椅子を置いている辺りが黒ずんでおり、ゴシゴシ擦っても汚れが落ちません。

私も悪循環に陥っております、、。同じようにどれだけお掃除してもどうせ汚れが落ちないからと、

あきらめている方いらっしゃいませんか?

ではどうしたら良いのでしょうか? ずばり、浴室は素材で選ぶべきです!

経年劣化やキズに汚れが入り込むのですから、経年劣化が起きにくい、キズが付きにくい、耐久性の

高い素材を選べばよいのです。もちろん絶対に劣化しない、キズが付かない、なんて物はありません

が、素材によってやはり差は出てきます。年数が経った時に、差が出てくるということです。

皆さん、「素材なんてどれも大して変わらないでしょ」と思っていませんでしたか?

実は違うんですよ!それは各メーカーさんごとにはもちろん、グレードでも違ってきます。

例えば浴槽においては、一般的にFRP(繊維強化プラスチック)浴槽が主流でしたが、最近では

清掃性の高さで人造大理石浴槽を検討される方が増えてきています。

また少々お好みが分かれる場合もありますが、磁器タイルという素材を使用した床だと非常に

清掃性、耐久性が高いといえます。

素材を注目する方はそう多くないと思いますが、やはり清掃性を重視するのならば、しっかり

素材を吟味するべきです。

また最近はメカニックな装備、例えば除菌水、自動洗浄、ジェットバスや肩湯など、様々な

装備がありますよね。どれもとても魅力的だとは思いますが、清掃性の観点からみると、

個人的には正直あまりお薦めはしません。そういった複雑な装備、メカニックなものというのは

必ずメンテナンスが必要になります。お掃除はもちろん、水栓と同様、何かしらの不調で部品交換や

修理などが必要になる可能性が非常に高いです。

そもそもそういった装備を付けた場合、どのくらい活用するでしょうか? 定期的に、また最初だけ

でなく年数が経った後も、本当に使い続けるでしょうか。これらの装備が良くないものという訳では

もちろんありません。ただこういった魅力的な装備にはデメリットの側面もあること、年数が経って

からもずっと本当に必要になるものなのかを、よく考えたうえで購入するべきです。

現在のシステムバスは各メーカーさんが様々な工夫を凝らしていますので、昔の浴室と比べると

保温性や清掃性だけでなく、様々な面で進化しています。

その中で、つい「現状と比較」して商品を選びがちですが、最新の浴室と現状とを比べたら大抵の

商品が良くなっているに決まっています。浴室というのは、一度リフォームをしたらほとんどの場合

20年以上また使い続けることになります。「現状と比較」するのではなく「5年後、10年後を想定」

して、ご自身にぴったりの浴室選びをしましょう!

ひとまず今日のところはここまでにしたいと思います。最後まで読んでいただきありがとうござい

ました。次回は「浴室リフォームのすすめ②~事前に検討しておくべきポイント~」になりますので、

そちらも合わせてご覧いただけるとより参考になると思います。

以上、ネムでした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました